染色堅ろう度 Test service 01

色泣き試験

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雨の日などにボーダーを着ていると、服の色が滲んだようになったことはありませんか?


白い部分が多いプリント品、ボーダー生地などは洗濯時や雨に濡れた時に、濃色部から染料が移動して白い部分や淡色部を汚してしまうことがあります。このように色の濃い部分から薄い部分ににじみが起こる現象を色泣きと呼んでいます。

色泣きは染料が繊維に固着しきれていない場合や、水分によって染料が繊維から遊離してしまう場合に発生しやすくなります。

目的・概要

色泣き試験は濃色部から淡色部への色のにじみの程度を確認する試験です。配色のある生地の一端を水に漬けて一定時間置きます。取り出して乾燥させた後、生地の淡色部への汚染の程度をグレースケールで等級判定し評価します。

試験片

270mm ×25mmの試験片×1枚

柄物やプリント生地などは色ごとに試験を行うため、試料はさらに大きめのものが必要です。

条件

生地によって試験の採取方法が変わります。

(写真イメージ)

①無地の場合

生地サイズ:25mm×30mm 

試験片に白綿布縫い合わせ、白綿布に向けて水が吸いあがるように試料を作ります。

②ボーダー、ストライプの場合

生地サイズ:25mm×270mm

柄の境界線と水面が平行になるように試料を採取します。

③柄物の場合

下端20mmの所に柄の濃色が来るように試料を採取します。

方法

1.容器に水を入れ、試験片の長辺方向の一端を約20mm浸漬させ、2時間放置する。

2.水から試験片を出し、自然乾燥させる。

結果

・色泣きした試験片を汚染用グレースケールで比較し、級数を判定する。

試験結果例一般的な目安
汚染4-5級目立たないこと
(汚染 4-5級以上)