編地は過度の力が狭い範囲に集中することで生地糸が切断して穴が開きます。この穴が開く現象を破裂と呼び、生地が耐えられる強度を破裂強さといいます。
破裂強さの弱い生地では指先や突起物が引っ掛かるなどすると、生地が破れやすくなります。破裂強さは編地の強度を調べる最も代表的な試験です。
目的・概要
主に編地の強さを評価する試験です。
中央部分に徐々に圧力をかけて生地を半球状に伸長します。生地の伸長が限界を超えると生地が破裂するので、その時の圧力を測定します。
破裂強さは数値が大きいほど強く破れにくい生地ということになります。
JIS L 1096 A法（ミューレン形法）
試験片
- 約150ｍｍ×150ｍｍの試験片×5枚
試験
- ミューレン低圧形試験機に試験片を取り付ける。
- 試験片の下部からゴム膜で圧力をかけ、試験片が破裂した時の圧力を測定する。
- 5回の試験を繰り返す。
結果
破裂時の圧力について5回の平均値を求める。
試験結果例
| 生地 | 試験結果例 | 一般的な目安 |
| 編物 | 536 kPa | 400～500 kPa以上 |
