染色堅ろう度 Test service 01

塩素処理水に対する染色堅ろう度

  • 一般衣料品
  • 水着
  • JIS L 0884

長時間プールに入っていると水着などの色が変わっていることがあります。水道やプールの水には消毒を目的として塩素が使われています。このような塩素を含む水は繊維製品の色を変えてしまうことがあります。

綿などのセルロース系の素材や塩素にさらされることの多い水着などが主に試験の対象となります。

目的・概要

塩素処理水に対する染色堅牢度試験は、生地を所定の濃度の塩素処理水で一定時間処理します。取り出して乾燥させた後、生地の変色の程度をグレースケールで等級判定し評価します。

試験片

・100mm×40mmの試験片×1枚

柄物やプリント生地などは色ごとに試験を行うため、試料はさらに大きなものが必要です。

条件

・試験では所定の有効塩素濃度の塩素処理水に調整する。

・試験条件は主に4種類ある。通常、一般的な生地はA法、水着類はB法で処理する。

試験の種類有効塩素(mg/L)温度時間(分)
A法102530
B法202760
C法502760
D法1002760

試験方法

  1. 表の条件で試験液を入れ、試験片を入れる。
  2. 洗濯試験機に取り付けて30分撹拌する。
  3. 試験片を取り出して脱水した後、自然乾燥させる。

結果

変退色用グレースケールで試験後片を比較し、変退色を級数で判定する。

生地試験方法試験結果例一般的な目安
一般生地A法変退色 4-5級4級以上
水着類B法変退色 4級3-4級以上