洗濯や汗、摩擦などの堅ろう度では試験操作のあとに、生地の色の変化(変退色)と白布への色移り(汚染)の程度を判定します。判定は標準光源の光の下で、変退色と汚染は分けてグレースケールという判定見本と比較します。
変退色の判定
元の生地と堅ろう度試験後の生地を並べておく。
変退色用グレースケールを近くに置き、黒色の判定用マスクを生地とグレースケールの上にそれぞれ覆う。
元の生地と堅ろう度試験後の生地の色の違いの大きさに最も近い等級を付ける。
※色の違いの大きさとは、色相、明度、彩度を複合した色の差のこと。
図3 変退色の判定イメージ
汚染の判定
元の白布と堅ろう度試験後の白布を並べておく。
汚染用グレースケールを近くに置き、黒色の判定用マスクを生地とグレースケールの上にそれぞれ覆う。
元の白布と堅ろう度試験後の白布の色の違いの大きさに最も近い等級を付ける。