寸法変化率 Test service 03

プレス処理による寸法変化率(H法)

  • 一般衣料品
  • 寝衣類
  • マフラーネクタイ類

概要

プレス処理による寸法変化率は生地などをプレス機でプレスし、乾燥後に寸法変化の程度を百分率(%)で表したものです。

試験片

約250mm×250mmの試験片を3枚採取する。

試験片の中央にタテヨコそれぞれ200mm間隔の印をつける。

試験

試験方法概略
H-1法プレス機の上ごてを所定の温度*に上げる。下ごてに広げた試験片に圧力をかけて20秒間プレスした後、上ごてを上げて20秒間吸引する。
H-2法下ごてに広げた試験片から20mmの位置まで上ごてを降ろす。上ごてから蒸気を15秒間ふかした後、上ごてを上げて15秒間吸引する。
H-3法プレス機の上ごてを所定の温度*に上げ、下ごてに広げた試験片から20mmの位置まで上ごてを降ろして蒸気を20秒間ふかす。圧力をかけて20秒間プレスした後、上ごてを上げて20秒間吸引する。

上表の条件で試験片をプレスする。 試験片を平干しし、残った水分を一定量まで蒸発させる。

*所定の温度とは

素材によりプレス処理をする温度が異なってきます。

素材名設定温度
綿,麻180
毛,ポリノジック,レーヨン,キュプラ160
ポリエステル(PET,PTT,PBT),ビニロン140
絹,アセテート,トリアセテート,ナイロン,アクリル120
モダクリル,ポリクラール,ポリウレタン,プロミックス,ポリ乳酸100

結果

試験片1枚当たりタテ方向3か所、ヨコ方向3か所の印間の長さを測る。

処理前後の印間の長さの平均値から、タテ方向およびヨコ方向それぞれの寸法変化率を算出する。

寸法変化率(%)= \(\displaystyle\frac{ (処理後の長さ)-(処理前の長さ)}{ (処理前の長さ)}\)×100



※寸法変化率のプラス(+)は伸び、マイナス(-)は縮みを表す。

試験結果例

生地試験結果例一般的な目安
織物タテ -1.1%
ヨコ -2.8%
-3.0%~+3.0%
編物