機能性 Test service 04

保温性試験

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冬は寒い場所でもコートを着ることで温かいと感じられます。これはコートと肌の間に暖まった空気を閉じ込めることで温かく感じることができるのです。温かさを保つ効果を保温性といいます。

JIS L 1096 A法(恒温法)

目的・概要

保温性試験は生地に覆われることによって、熱源から大気に逃げる熱を遮る割合を測定します。

熱源板を何も覆わない状態で36℃を保つように一定時間温めます。その後、熱源板に生地を被せて同じように保温します。何も覆わない状態と生地を被せた状態の保温に必要なエネルギー量から保温効果を計算します。

A法(恒温法)では温度の高い熱源から温度の低い大気中に逃げる熱を防ぐ性能を評価します。

試験片

約300mm×300mmの試験片×2枚

試験

1.標準状態(20℃、65%RH)の試験室内で試験機の熱源部を36℃で一定になるように調節する。

2.熱源部が裸状態で120分間の放熱量を測定する。

3.熱源部に試験片を完全に覆うように被せ、120分間の放熱量を測定する。

4.2回の試験を繰り返す。

5.裸状態および試験片で熱源を覆った状態の放熱量から保温率を2回の試験それぞれで算出する。


(保温率(%))= (1ー\(\displaystyle\frac{ (熱源を覆った状態の放熱量(\displaystyle\frac{1}{cm^2}・S))}{ (裸状態の放熱量(\displaystyle\frac{1}{cm^2}・S))}\) )×100


結果

試験片2枚の保温率の平均値を求める。

試験結果例

生地試験結果例一般的な目安
織物72.4%比較品と比べて5%以上
編物